絵本講師

読み聞かせは飽きる?

2014-12-14

「絵本の読み聞かせ講座」と言うものを自分もかつて受講したことがあります
読み聞かせ講座を受けると30分程度のプログラムを作る事を学びます
すると大抵「絵本だけだと子どもたちが飽きるので、手遊びなどを入れましょう」と教わりました
子どもたちが飽きる?絵本とは飽きるほどつまらないものだと自分はその時思ったものです、
子どもが飽きるようならば大人はなお飽きるどころか聞いてもくれません「絵本は子どものもので飽きるほどつまらないもの」と思ってしまいますから
実際自分がこの絵本の世界に入った大きな理由のひとつがこれでした、9年前にあるイベント会場で読み聞かせが行われていて多くの親子が参加していました、当時絵本などを読んだ事も読んでもらった事もない身だったので、これが実につまらないイベントでした、自分にとっては面白くも何ともない「絵本」を次々に読み手が交代して読んでいるのです、さらにそれを参加者がだまっーて聞いているのです
それでも次に期待して二三冊大人しくきいていましたがその後は退散しました
その後自分が絵本を読むならばどんな絵本をどうやって読むのか、とのことに興味を覚えそれがきっかけとなり今日に至ります
ではなぜ「飽きる読み聞かせ」「つまらない絵本」(と自分は思った)のか今はそれはこうなんだと思っています
世の中特に子育て世帯では親がわが子に絵本を読んであげているのはごくごく少数だからなんです、そしてその事が世の中で認知されていないのです
一部の絵本を学んだ人達や日常的に絵本に親しんでいる親子さん等は、「絵本とはこういうもの」と思っているので「つまらないもの」とは思わなないのかもしれません
でも子育て世帯の多くが「絵本はつまらない」と思っているので読みません、世の中には「絵本の読み聞かせ」「お話会」などに関わっている「読み聞かせボランティア」さんが多く活動をしています、が一番大事な「子どもたちに絵本を読む事」の本質を教わらなかったし読み聞かせ講座では自分の知る限りでは教えていないように思います
それどころか「絵本とはかくあるべき」「読み聞かせとはこうあるべき」と言う教えは脈々と続き、結果、親子から「絵本」を遠ざけてしまっているように思えてなりません
ではどうした良いのか
「読み聞かせは飽きるもの」「読み聞かせはつまらないもの」と相手に思われている読み手はなぜそうなのかと言う事を自問いただきたいと願います、自分自信もその事は思い続けています
親が自分の子どもに、例え未満児さんでも絵本を読んであげれば決して「飽きません」よね
読み手と聞き手の思いがつながっていれば「お話会」「読み聞かせ」は楽しいものです
「思いがつながる」例えのひとつが
「あの人に今日も絵本を読んでもらえてうれしい」「今日読んでもらった絵本は楽しかった」と言う事だと思います

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