絵本講師

ブックスタート を考える

2019-07-28

「ブックスタート 」について考えることが続いたので
自分なりの思いを書いておきます
ブックスタート 」とは こちら
ブックスタート の歴史は こちら
各地でブックスタート が行われています
子どもの歯科検診などの時に
行政が絵本をプレゼントしてくれます
地域によっては数冊から好きな絵本を
選ぶことができるようです
そしてやはり地域によってはボランティアさんが
その時にその絵本を
親子に読んであげたりもします
自分は絵本講座の冒頭で必ず
就学前の親が日常的に我が子に絵本を読む世帯の割合
を受講者とともに考え、自分のデーターを話しています
現状を知っている人もいますし
「子どもがいれば絵本は当たり前に読む」
との考えで割合を教えてくれる人もいます
でも世間で思われているほど我が子に絵本を読む
親御さんは多くはないと自分は話しています
地元の新潟市立図書館が面白い結果のアンケート
をHPで公表しています
ブックスタート アンケートの結果 から
第3回アンケート(平成27年度実施)のpdf
を開いてみると子育て中の親が絵本を読んでいるのは
7割以上の世帯だと言っています
自分は子育てをしている親子の7割が日常的に
絵本を楽しんでいる日本ならば
もっと子どもたちは生きやすく楽しい国に
なっている、と思っています
その理由はまた別の機会に書きたいと思います
現実はどうなのか
自分の経験値でしかないので主観的な話です
周りから聞いたり支援センターでの親子さんを
見ていると七割が読んでいる・・・
結構都合の良いデーターと思われます
絵本をプレゼントしてもらうブックスタート
の時のアンケートに
絵本は読まない・・・に丸をつけるのは
勇気がいるでしょう、なんて笑い話も聞きます
現実はブックスタート で絵本をもらっても
多くが日常的に絵本を読めるようになるとは
思えません、それはなぜか
そもそも本当の絵本を読む意味を知らないのです
絵本とは何か
なぜ子どもに絵本を読む必要があるのか
自分の子どもに絵本を読むとどう育つのか
(この疑問には講座では、自分の子どもに
絵本を読んでもこう育つ、の答えはありません
間違いないのは父母に似た子どもに育ちます
などと笑いのネタにしています)
などが子育てをする皆さんには情報として
さらに大事なことはその人たちが納得して
わかる言葉での情報が足りないと考えています
絵本をプレゼントするという「ハード」は
あるけど
絵本を我が子に読むという「ソフト」が足りない
と思っています
もちろんその立場の皆さんは十分していると
思っているとは考えますが、ほんとに十分
なのでしょうか、実施機関の皆さんにはぜひ
町に出ての声を拾ってほしいと思うところです
ある支援センターで絵本講座用のレジュメを
作ったら
「こういう資料をブックスタート の時に配布
してもらったら良いのでは」
とおっしゃっていただきました
自分の話は現場に届く情報
を心がけているから作れる資料と
思っています
ブックスタート は良いことです
惜しいのは、もらったその日から毎日
絵本を読みたくなる
そんな情報が足りないのではと思います
「ブックスタート 」のソフト作りに
役立つ絵本講座のご依頼をお待ちします
話はそれます
画像は一歳になった妹に一年生の兄が
絵本を読んであげています
一年生は「絵本を読んでもらう楽しさ」
を知っているだけでなく
「絵本は楽しいもの」との意味も
知っているようです

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