絵本講師

スマホやPCで絵本の読み聞かせって?

2020-03-22

絵本 「せんそうしない」を知ってから

その絵柄が好きになりファンになった

絵本作家 えがしらみちこ さん

最近のえがしらさんのFB投稿でとても

興味をだいた問題提起があったので

自分の思いを書いて見ました

上段画像はえがしらさんのFB投稿

を画像にて引用しました

クリックで大きなサイズとなります

下段画像はえがしらさんの絵本で

クリックでamazon に飛びます
(いずれも作家さんの添付許可を得ています)

紙でできた本物の絵本?ではなく

ネットで絵本の読み聞かせをこどもに

見せるのはこどもたちのためになるか

とのなげかけと思われます

自分の範囲では近年聞くようになった

スマホで絵本(読み聞かせ)を見せている

テレビで絵本を(読み聞かせ)見せている

DVDで絵本を見せている

などの声についての異論を聞きます

ここでは視点を変えた話をします

そのことの是非の前に知っておきたい

ことがあるのではと思います

自分の講座や「絵本らいぶ」などで

我が子に絵本を読んで欲しいとの話

をする前に言っているのは

就学前の子どもを育てている世帯で

日常的に我が子に絵本を読んであげて

親子で絵本を楽しんでいるのは全体

20%前後しかいない、と

この数字は自分が現場で集めた数字

なので「福島データ」として紹介

しています、つまり公的に世間で

認知された数字ではありません

面白いことにこの数字を紹介されて

にわかに信じられない、そんなことは

ないと否定される皆さんに会うことが

多くあります

その皆さんに共通しているのは

自身も含め本人の子ども・親・知人は

みんな我が子に絵本を読んでいる(いた)

と話してくれます

さらにその皆さんに共通しているのは

自身が普段絵本と接する機会が多い

保育園園長・保育士・図書館司書・教員

読み聞かせボランティア

としてすごしている皆さんなのです

子どもがいる世帯の80%前後の親は

自分の子どもに絵本を読まないなんて

あり得ない

と、おっしゃいます

この数字が正しいかどうかは読者に

お任せいたします

この数字を知ってからは面白いことに気が

つきました

絵本を日常的なものとしていない人たちは

絵本そのものをあまり理解していないのです

(自分もわが子には絵本は読んであげてません

でしたし、絵本とはなどとは全く理解していま

せんでした)

自分の講座で良くでる質問の中で

Q  どんな絵本を読めば良いか
Q  どんなふうにして読めば良いのか
Q   零歳児のわが子に読んでも反応しないので
  自分の子どもは絵本が嫌い

この質問を見て笑うまでもなく、なぜそんな

質問が出るのか

と思う皆さんは20%の中にいる皆さんです

すでに「絵本の役割」を知っている人たちは

そんな悩みは起こりません

絵本を読まない80%の中にいて

子どもに絵本を読むのは

良いことなので読んで見たい、読んでみよう

と真面目に取り組む人ほど先の悩みを持ちます

長くなりましたが、やっと本題に入ります

日常的に親子で絵本を楽しんでいない

子育て世帯の80%の人は

書籍の絵本もPCやスマホで見る読み聞かせ

そして親が読むのではなくだれかが読んであげる

ことの違いがわからない人も多いと思われます

自分も絵本の世界に入った15年前には

年齢別絵本・せんしょ(選書)・上手に読むには

などと言った事に悩みました

子ども(達)と絵本を楽しむ、と言うことの本質

を知ってからは前述のことで悩んでいたことが

不思議に思われるようになりました

多数の子育て世帯の皆さんには

書籍としての絵本を読むことと

ネットやDVDやテレビで読み聞かせ

を子どもに見せることの区分けが

見えにくいのではと思うのです

親がわが子に絵本を読んであげることと

ネットでだれかが読んでくれるのをわが子に

見せる、この違いが理解されていないから

だと思うのです

よって

スマホやネットで絵本の読み聞かせを

見せてあげるのだからいいではないか

と、なると思うのです

繰り返しますが

子育て世帯でわが子と絵本を楽しむのは

子育て世帯の中の20%前後しかいません

80%の多数派の子育て世帯の皆さんにあっては

書籍で読む絵本も

ネットで見せる絵本も乱暴に言えば「同じもの」

と理解されているのではないでしょうか

自分の講座では少数派の20%の皆さんに

お願いしています

絵本を読んでいない人たちに

本当の意味での絵本の役割

親がわが子に読んであげることの意味

この2点をお話ししてあげて欲しいのです

「ネットやテレビで見せるものではない」

と言うよりもまずは上記の2点を考えて

もらえるようにお願いして欲しいと思います


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