映画も楽しい

映画「MOTHER」

2020-07-06

映画 「MOTER」を見ました
開始早々もうこの手の映画は見れないなと
感じました
自分の中では見るに耐えられないのです
20年前に公開された 「誰も知らない」
2年前公開の 「万引き家族」
いずれも実話をベースにした映画です
虐待・育児放棄・身勝手な親に育てられる子
20年経ってもこの種の映画が作られる
ということは、世の中何も変わっていない
と言うことでしょうか
本当はこのような映画に関心を持って
映画館に足を運んだり原作を読んだり
して欲しいのは本作にでてくるような
親やその子に関わる義父だと思うが
たぶんそのような人達はこんな映画には
興味を示さないと想像します
そして結果映画になるような、そして
とても残酷な事件として世に知られて
しまうことになるのではないでしょうか
原作や映画を見た人達、無論自分もだが
このような現実を知ったならば何が
できるのかと考えないといけない
他人に干渉しないという風潮の世だが
近くにいる子どもたちに目をくばる
ことから始めても良いでしょうし
今ならば虐待対応ダイヤル「189」
「いちはやく」を勇気をもって通報
することもできるかもしれません
一点、そうなのか? と気にかかるシーン
がありました
弁護士が母親と息子の関係を「共依存」
と表現していましたが、本作品のように
幼い実の子どもが母親しか頼る術が
ないままに成長して行っての結果
なのに「共依存」ということになるのか
と言う気がしました
子どもは親に逆らうことができません
たぶん使い方としては間違いではない
かもしれませんが、このような時に
使われては子どもはみもふたもないのでは
と思ってしまいましたが、どうなんでしょう
本作品のことではありませんが
親に「虐待」をされていて施設暮らしを
することになった子どもが
「親の奴隷になっても良いから」
施設から出たい、と話す
そんな記事を読みました
なんて切ない言葉です
そんなことを思いながら何とか映画を
見終えましたが何とも後味が悪い
(自分だけですが)時間となりました
とはいえやはりこの映画ができる背景
があるのでぜひ多くの皆さんに見て
欲しいものです
唯一映画を見ていて自分がほっと一息
つけたのは本編の中で兄が幼い妹に
絵本「100万回生きたねこ」を読んであげている
シーンです
でも差し入れてもらったたくさんの本を
「こんなものはいらない」と投げつける
母親の姿には堪えきれないものがありました
「万引き家族」の中にも絵本「スイミー」
登場しました
両作品ともこんな環境にもぜひ「絵本」を
との作者の思いが伝わります
自分の主観ですが、日常的に絵本を我が子に
読んであげることができる親ならば本作の
ような環境にならないのではと思っています

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