面白くてもいいんだよね
それまで絵本を読んだことが無かった17年前、絵本の世界に入って驚いたことがある
出会う絵本は全て格式高くおごそかに読んだり、読んでもらったりするものとの空気で占められていた
絵本読み聞かせの勉強に出たらそれらは「教科書」のごとく扱われて、学んで、それ以外はありえないという雰囲気だった
絵本を全く知らない身にはとてもとても肩身が狭く、居心地が悪かったものだ
そのころ絵本作家「長谷川義史」さんの絵本に出会う事があり、その絵のユニークさと楽しさに度肝を抜かれたと言ってもオーバーではない
何しろそれまで知った「良質の絵本」とは一線を画した作風の絵本だと思ったのだった、自分の思いですが。以来長谷川さんの絵本を好んで読んでいる
しかしその後も「あんな絵本」「あの絵は」などとの声は当時の自分の周りにはあった、同時に絶賛する人達とも出会ったことが幸いした、主催する絵本セミナーにもおいでいただいて大いに長谷川ワールドを多くの人と楽しませてもらった
その後徐々に長谷川義史さんの絵本が支持されるようになり、現場に出る絵本作家さんとのことで講演会なども積極的にするようになり、今や自分の周りで長谷川さんの絵本を顔をしかめて言う人も自分のまわりではいなくなったというより自分自身がそういう世界から少し距離を置いたのかもしれない
自分は 「絵本は楽しい」と言い続けている。楽しさにもばかばかしいくらいにいろいろあると思うが、純粋に楽しんでもらいたい、いや 楽しんでも良いものなんです
絵本講座でこの事を話すと、「今日から絵本を気楽に読める」「肩の荷が降りたようだ」「パパも読める」などの声が多くありました、絵本と言うものは何か子どものために読んであげるもの、との理由で絵本を読んでいると前述の声になるものではないでしょうか
この事は自分の中にも絵本の世界に入った時のトラウマがあり、「絵本は楽しんで良い」という裏に「良い絵本」のような言葉が今も頭の中にあります、そのたびに自分のスタンスを確認している日々です
この絵本 だじゃれのオンパレードです、せいぜいダジャレのセンスを親子で大人同士で磨いていきましょう