異年齢の人たちに絵本を読むのは難しい?
絵本講座の中で時々出る質問で
小学1年生と年少さんの兄弟に一緒に
絵本を読んであげたいが
年齢が違うので選書が難しい、とのこと
読み聞かせをしている人達からも聞きます
いつも保育園のクラス別や小学校の学年別
など同じ年齢の子どもたちに読んでいるので
異年齢が一緒だと絵本選びが難しい
そんな声も聞きます
たしかに日頃同じような年齢の人達
同じような環境で絵本を読んでいると
そう感じることはあるかもしれません
そして絵本の読み聞かせをしている皆さんは
「異年齢」を一緒にして読む機会は
少ないかもしれません
先日あるところで自分の絵本らいぶの
説明をしていて
「4世代が一緒に楽しめる」
と話したら驚かれました
またある保育士さんと話していて
全園児一緒にして絵本を読んでいる
と言ったらやはり驚かれました
その人は職場では常に決まった年齢
の子どもたちに読んでいるので
絵本=同じ年齢の子どもたちに読む
と思っていたようです
そんな声を聞くと自分のスタイルが
面白いと気がつきました
絵本らいぶ、と言って読み聞かせをしていますが
保育園などでは零歳児〜年長さんまで一緒に
保育園で全園児と親子一緒に
保育園で祖父母と全園児
小学校では1年生から6年生
ディサービスでは若い職員さんと利用者
書店では赤ちゃんから祖父母世代まで
人数も構成もパラパラですし
オープンスペースでもそうですが
出入り自由なので読んでいる最中に
聞く人聞かない人が入れ替わり立ち替わり
出入りしています
テナントに入っている書店では
こちらが絵本を読んでいるときに
向かいのお店がスピーカーを使って
呼び込みをすることもあります
読み聞かせボランティアさんがこの様子を
見て
「自分はこんな過酷な環境で絵本を読まなくても良い」
と教えてくれた事はとても記憶に残っています
自分は「過酷な環境」などとは思っていなかったのです
その理由を考えて見ました
14年前
それまで全く絵本など読んだことが
なかったのに保育園での読み聞かせを始めました
回数を重ねて気がついたことがありました
年長組などでは
保育士さんが絵本を読んでいる時と
保育士さんが不在で自分だけが子どもたちに
絵本を読むときでは子どもたちの表情が
違っていました
保育士=子どもたちは真剣に聞いている風
ふくちゃん=子どもたちは楽しく聞いている風
(自由な座り方・好きな位置で・見たくなければ
見ない・動き回っても良い)
この中の、見たくない人、動きたい人に
どうしたら絵本を見てもらえるかと
それには
自分は「絵本は楽しい」
ということを伝えたいので
その事を意識しました
それはどんな年齢の人たちが一緒でも
どんな場所でも読めるし楽しめます
いつでも
どこでも
だれとでも
絵本は楽しめるのです
ではどうやったら異年齢の人たちと
一緒に楽しめるのか
続きは次回にしましょう
今日はある団体さんの
小学1年生〜高校2年生14名と
その保護者の皆さんと絵本を
楽しんで来ます