絵本講師

絵本の読み方とは

2010-10-03

絵本講師の交流会に参加してきました、その中での講演会で先輩講師の読み聞かせを聞かせてもらいました

先輩講師の講演はアナウンス・朗読などもされている人で普段言葉を発していてもその「滑舌」の良さで「ははーんその筋の人だな」と分かる発声の仕方です、その仕事故か講演も発生練習や声の出し方などを実演を含め教えてくれました

「絵本に読み方の決まりはない」どんなふうに読んでも、声が悪くても、極端な言い方ですが「風邪気味の声でも」自分のこどもに読むときは普段の声で普通に読めばいいのです・・・・
などと言っている「ふくちゃん」としてはこの発声練習のようなものにふれる度に思うことがあります


むろん大事なことで不要のものではないと思っています、しかし世の中の普通の人がわが子に絵本を読んであげたいと思ったときに、このような訓練をした人達の絵本を読む姿を見た時に大いなる誤解を生ずるのではと考えています

絵本を読むのは難しい・・・と言う人達の意見を聞く機会がありその理由を聞くと大抵の人が「あんなに上手に読めないから」と言います、その「あんなに」がまさに発声の仕方などを訓練した人達が絵本を読んだり朗読をするのを見たり聞いたりして、それがお手本だと思ってしまっているのです


こどもが絵本を楽しむときは言葉がわからくても絵を見て楽しむことが出来ると言われています、この逆もありえるなと思い講師の方が絵本を読んでくれた時、自分の知らない絵本だったので後半は目をつむって聞かせてもらいました、そしたらその見事な発声・読み方でそのページの情景が見えるがごとく浮かんできました

そればかりかその話にすっと引き込まれてしまいます、見事としかいいようがありません、かなり長い実績がある人なので、その技術はやはりすごいものがあるのでしょう、これを普通の人が見たらやっぱり「自分はこんなふうに読めない」と思うのも当然だと思います


こどもに絵本を読むことが普通のことにならない世の中だと思っているので、この理由のひとつに「専門的な訓練をした人達の活動」をあげたいと思います、その人達の絵本の読み方がスタンダードだと誤解されないようにぜひ配慮をお願いしたいと思うのです

俳優・声の職業人などが絵本を読むときは「自分は特別な訓練をしたのでこうなふうに読みます」でも絵本ってこんなふうに読まなくてもいいのですよ・・・なんてことを説明してあげてもらいたいと願う次第です

「訓練をした人達」がどこそこで不特定の人達に絵本を読むときにそんな配慮ができるかどうかですが、実はその事が「絵本」をどんなふうに考えている人達なのかがわかることになるのではと思います。

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コメント1件

 石倉恵子 | 2010.11.02 10:07

いつも楽しみに拝見しています。私も絵本の読み聞かせについていろいろ考えています。「初心」について書きましたのでご覧下さい。

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