目のつけどころ
2005-07-19
さすがに目のつけどころが違いますねー良く見つけました、恐れ入ります
この人形のような不気味なものは「バイノーラル録音マイク」と申しまして録音用マイクなのです、耳の中にマイクが仕込んであります、これを使用して録音したものをヘッドホンで聞くと音像が自分の頭の外側に位置します、通常の録音音源はヘッドホンで聴くと頭の中で音が鳴るのですが、不思議なことにこれで録ると頭の後ろ側の周りで聞こえます。
当時の聞きかじりですがスタジオで録音しているとこの生首があまりに不気味なので特に深夜暗いブースではそうらしく真面目にこの生首に化粧をしたり帽子をかぶせたりしたのですがかえって得体のしれないものになり止めたという話をききました。
自分が使っている時もまずこのマイクの説明から始まりました、ほとんどの人がしらない道具ですから
たぶん30年近く経っているしろものです、松下電器製で今でも使えます。
これを例えば保育園の遊戯室の真ん中に置き子ども達が遊んでいる風景を録音して(ビデオカメラの外部マイクとしてもOK)普通の安いヘッドホンでも良いので聞くと自分の後ろ側にリアルに子ども達の声がひろがります
自分の名前を呼ばれると聴いていて思わず後ろを振り返ってしまいます。
いまでは「サラウンドヘッドホン」など便利なものが開発されて簡単に映画館の音場を家庭で味わえるようになりましたねー
先日も若い人達に「録音」を話す機会があったのですが「生録」が今では死語になっているのには驚きました、日常的に「録音」にふれる事がなくなったわけです、なにしろほとんどがデジタルコピー・ダビングで済んでしまうのですから。
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