「普通」とは
何とも刺さるタイトルですね
毎日朝ドラでお目にかかっている
成田凌さんと
NHKドラマ「透明なゆりかご」で印象深い
清原果耶さんの出演です
数学オタクの予備校講師とその生徒
先生は
空気読めない
相手の気持ちを理解できない
普通・ふつう・フツウ
という言葉が苦手
それを男女の恋愛を通して指南する生徒
普通がわからなかった先生も女性と近づく
ために段々と「普通」を手に入れることになる
何とも楽しい映画です
コミュニケーションが苦手な数学オタク
「普通」に戸惑います
もちろんここで言う「普通」はその周囲の
人が自分の価値観で言う言葉です
社会で言う普通とは例えば右倣え志向
と言えるかもしれません
少し変わった価値観を持っていると
普通ではないと言われる場合があります
個を認める社会とは言いがたいかもしれません
コミニケーションが苦手な人も
ある分野ではできるかもしれません
そのことを認める人や周囲に恵まれるか
どうかが当事者の生き方に関わると
思われます
本作では「普通」は男女の恋愛で克服?でき
コミニケーション能力もつくことになります
指南役にはこんな女子高校生がたくさんいると
良いかもしれませんね
コミュニケーションが苦手な人はぜひ
ごらんあれ(笑)
絵本を学ぶみなさんと
一昨年ににいがた絵本セミナー開催で
大変お世話になった
「佐渡こどもと絵本をつなぐ連絡会」の皆様
のお勉強会にドタ参加させてもらいました
ジェットフォイルに乗るのも二年ぶりです
行きは波が少し高く揺れたのですが
帰りはほとんどゆれず快適な旅の往復二時間
でした
近年は絵本の勉強会や交流会に参加する
機会が減ってきているところに昨年のコロナで
全くなくなりました
絵本に関わる時間も激減した中佐渡の連絡会
の皆さんの熱意のおすそ分けをいただきに行きました
突然の参加なので滞在2時間と残念でしたが
雰囲気は十分に味わってきました
次はちゃんと予定を組んで参加したいです
佐渡の皆様 ありがとうございました
映画 「ひとくず」
映画 「ひとくず」
人のくず との意味とのことです
予告をみたら子どもへの虐待シーンが多いようなので
迷いましたが、あらすじを見て 出かけました
開始とともに女の子が極悪環境の部屋で取り残され
ているシーンが出てきて気分が悪くなりましたが
空き巣登場で少しずつストーリーは親子と空き巣
の置かれた幼少時代が描かれて行きます
殺人を犯した空き巣犯ですが、女の子の母親に
取り憑く者たちから女の子を守ってくれる立場
の人となり、どんどんその人の感情に移入されていき
観客の見方も変わっていく気がしました
空き巣犯も幼少時代から壮絶な虐待を受けて
育ち、母親の男の残忍さから守ってもらえない
実母を憎んだまま成長してしまい、その道は
想像するに決して普通の子のようには育つ
ことは出来なかったと思われます
女の子の母親もまた同じように虐待を受けて
大人になり、男に依存して生きていくしかない
人生となり、我が子が虐待をされても守ることも
出来ない母となった
その母の言葉が一番堪える
「子どもにどうしてあげたら良いか分からない」
「子どもの愛しかたが分からない」
「子どなんて面倒くさいしかない」
と叫び、子どもの誕生日の祝い方も知らない
この手の映画を今まで見て
「自分のお腹を痛めて産んだ子をなぜ
虐待できるか」という疑問があったのですが
産んだからと言ってみんなが良き母親になれる
訳ではなく、親になるべく、共に生活して
日常を過ごし接してお互いに信頼関係を
築いて初めて「親子」になれるのだと気付いた
育児放棄はまさにこのことが出来ない
その喜びが分からない
その喜びは自分が母からの愛情として
受け継ぐものなのだと思う
強引だがこの母がどこかで親子で絵本を
楽しむ事を知ったら、ひよっとして親子の関係
を築くことが出来たのかもしれない
前半は胃が痛みそうだったが、空き巣犯
が女の子の味方になる頃から単なる虐待
映画ではなくなってきた
母子とこの空き巣犯の三人が擬似家族として
焼き肉屋で食事をするシーンでは男が思わず
涙する場面がある、自分も子どもの頃に
こういうところで家族と来たかったのだと思う
ラストシーンには泣かされる映画です
それにしても女の子の演技力が素晴らしい
彼女あっての作品ですね
監督・主演の上西雄大さんの話をぜひ聞いてください
MISS・フランスになりたい
これから書くことは
LGBT やその他に関連した話ではありません
あくまで自分の思いです
男がどうしたってなれないもの
女になること(逆もありますが)
自分は子どもの頃姉がスカートをはいて
くるくる回るのを見て自分もやりたいと
思った、だが貸してもらえなかった
思い出がある、こどもながらに
これは女の子だけのものなのだ
などと思った
二十歳頃所用で立ち寄った交番で
昼間なのに酔った風のおじさんがそこにいて
自分の顔をじって見て、しばししてから
なんだ男か?・・・
と言われたことがある
その時のおじさんの目つきが
いわゆる「女を見る男」の目つき
だったのです
当時髪の毛がやや長く
キャラクターのTシャツを着ていた
こともあり、おじさんはちょっと目で
女性だと思ったのかもしれません
自分はその時初めて「女を見る男」
の目つきを知り、感じてゾッとした
ものです
そのあとの、「なんだ男か」の言葉で
シャッターが降りるようにおじさんの
目つきが変わったのも初めて見ました
そんなことがあり、「自分は男なんだ」
という他人が自分の性を指摘する妙な体験
をした思い出があります
さて本作です
美しい女性です(男性ですが)
ミスフランスになりたいという子どもの
頃の夢を実現してしまいます
それには多くの良き理解者が登場
します、どんどんストーリーに
引き込まれて行きました
最終候補の一人として選ばれた時に
MCの女性の問いかけ
「あなたにとって女性とは」
質問の答えで感動はクライマックス
に達しました、その答えのあと主人公
のとった行動でさらに映画の中の観客と
一緒に拍手をしたくなりました
どんなにしても叶えられない事
男は女になれない・・・
痛くない死に方
人間誰しも死ぬときは痛くないように旅立ちたいものです
そんな想いは誰もが持っていると思います
「在宅医療」という言葉は知っているがその実際は
知らない
「標準医療」という言葉も出てきた
一度救急車で病院に運んでもらうとその治療からは
患者の都合で止めることはできない
本作の中でも在宅医療の患者さんが苦しんだとき
どうするかが描かれている
「ガン難民」などとも言われている現状
もあるとのこと
「リビンクウィル」で自らの意思を表明して
置くことも必要だと説いている
「生きることは食べること」
との話はそうだよなーと共感した
普段何気なく食べているが、健康を害すると
食べれることに深く感謝する、が回復すると
そんなことも忘れて、好き嫌いを言ったり
するが、改めて食することに感謝したい
お年頃になったのを機に関係者には
誕生日を迎える毎年
延命治療はしない
人工呼吸器はつけない
不要な点滴はしない
などと宣言しているが
その時になったら関係者は
はたして意をくんだ行動を取れるかは
わからない
専門的なところは医療関係者も意見が
別れることもあろうが
願わくば PPC(ピンビンコロリ)と行きたい
痛くない死に方、考えさせられました