「パパと絵本de子育て参加の会」
代表

絵本楽語家・福島はるおの
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絵本講師として絵本講座・
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お家で毎日親子が絵本を楽しむ方法や、
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絵本楽語家 福島はるお

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カマス理論・学習性無力感

2019-08-16

映画 「12ヶ月の未来図」を見ました

エリート校の先生が田舎のやる気のない

生徒たちだけの学校に行くことになり

教えてもわからない

学ぶ気力もない

そんな子どもたちに呆れた先生だが

作品の中でとても面白い言葉に出会った

「カマス理論」「学習性無力感」

半世紀も前なので今更ですが、自分は

学ぶことを諦めた中学校時代でした

ほとんどの教科が分からない

先生の言葉はさながら訳のわからない

外国語に聞こえたものです

一度つまづくともうその先は理解しょうと

言う気力もなくなり、以後全く無駄な授業

時間を過ごすこととなった

そんな中でも記憶に残っている出来事が

あった

ほんのわずかな「ヒント」「解き方」を

教えてくれた人がいて、それが驚くほど

簡単なそしてシンプルだが納得してしまう

ものだった

「教える」「学ぶ」と言うのは

教える側と学ぶ側の双方が同じ

フィールでにいないといけないのでは

とその時に思ったのです

どんなにすごい教えでも

学ぶ側がそのフィールドにいないらば

どうやって来てもらえるのか

その努力を教える側がしたら良いのだと

自らのことを責任転嫁するような話だが

今はその思いを心がけている

こちらは分かっていることなので

当たり前な気持ちで話しているが

聞き手がそうではないならば

わかるように話さなけばいけない

だれもが聞いてもわかる

今自分はそんな講座を心がけています


こんなに難しい「読み聞かせ」なんかはできない

2019-08-09

とてもショッキングな話に出会いました
とあるところで「絵本の読み聞かせボランティア」さんを育成
する勉強会があったとのこと
そしてその勉強会に参加した人のコメントが
「絵本の読み聞かせ」がこんなに大変なものとは知らなかった
これは自分にはできない
とのことでした
この手の学びは結構あり今でも各地で行われて
いるのではと思います
ただ
学んだ結果、自分にはできない・・・・
と参加者が思ってしまうほどの内容となると
自分が知っているものとは違うのかもしれませんが
絵本の読み聞かせボランティアをやって見たい
そのための勉強会に出て見た
結果
とても難しいと思われてしまった
なんて悲しい出来事だろうと思います
「絵本は楽しい」「絵本は楽しむもの」
と自分の講座では話しているので
講座に出て学んだ人が
自分には出来ない、と思わせる教えが
ある事には悲しくなります
家で親子が絵本を楽しむ
お話し会などで子どもたちが絵本を楽しむ
それをお手伝いする人が
読みきかせボランティアさんだと思っています
楽しいことを伝える人が
「こんなに難しい」読み聞かせ
と思ってしまっては本末転倒だと思うのです
私には出来ない
と思った人が予想外の場所だったのかもしれませんが
何だかこのブログを書き始めた時代のことを
思い出してしまいました
興味のある方はプログの開始時期の記事をみてください
そして学んだ日から絵本を読んでみたくなる
そんな講座に参加したい、または開催したい
と思ったらご一報くださいね


良い聞き手は読み手を育てない

2019-08-07

毎号買っているこの本
コンビニに多く重なっているものを買って来たら
何と前号だった、再度行って探したら2冊しかない
方が最新号だったのだ、見た本を買うのはなんとも
言いようのない気持ちになりますねー絵本ならば
だれかにあげるても手もあるのに
などと言いう事とは関係ない話題です
久しぶりにボランティアさんの読み聞かせを
少しだけ見学しました
場所は読み貸せをするから見たい人は来てね
と言う会場で「読み聞かせ」目当てに来てくれる
人たちが聞き手となっています
つまりふらりと通ったら絵本読んでいるので
見ていこう、ではなく
「絵本の読み聞かせ」と言うものを知っていて
興味があり、読んでもらっている経験もある
そんな皆さんが集まり
その人たちに向かって
ボランティアさんが読む事になります
この場合の聞き手は大抵絵本好きです
絵本を読んでもらうことにも慣れています
その人たちに絵本を読むとどうなるか
静かにちゃんと聞いてくれます
プログラムがあり数冊読む事になっていると
最後の絵本が終わるまで聞いてくれます
終わると拍手が出たりします
「読み聞かせ会」の見本のようなことになります
この場合は読み手の満足度が高くなります
「あぁみんなちゃんと聞いてくれた」
「絵本セレクトも読み方も良かったんだな」
などと勘違いすることもあります
なぜならば「良い聞き手」は
誰が
どんな絵本を
どうなふうに読んでも
ちゃんと聞いてくれるのです
この良い聞き手だけを相手に読んでいても
「読み聞かせ」と言うものが自分のものに
なりません
絵本の読み聞かせとはそう言うものだろう
と思っていると「伝えるちから」はつきません
以前書店で絵本らいぶをしていた時に
読み聞かせボランティアをしている人が
見学に来て、終了後に教えてくれました
「こんな環境で絵本読みたくない」
と、なぜか
周囲がうるさい'(テナント内なので)
絵本を読んでいても途中で聞き手が立ったり
そのコーナーに来たりで騒がしい
一緒にいる親は絵本を見ないでスマホ
したり一緒に来た人と話をしている
こんな環境は絵本を読むところではない
と言っていました
そう、「良い聞き手」ではないのです
でも考えると、
絵本を読むところに来てくれた
子どもを連れて来てくれた
何だかイベントをしてるのでちょっと寄った
などの皆さんなので来てくれただけで
ありがたい人たちなのです
決して絵本がものすごく好きなわけでは
ないかもしれません
そういう人たちに向かって絵本を読むと
がぜん「伝えるちから」はつきます
これは読み手のことなので、どんなスタイル
で行くかはそれぞれの自由です
いつでも どこでも だれとでも
絵本は楽しめる、と言っている身なので
絵本なんぞ見たことも読んでもらったことがない
そんな皆さんに絵本を楽しんでもらっています
「絵本の読み聞かせ」どうしたらうまくなれるか
などと思っている人は
「良い聞き手」だけを求めて読んでいると悩みは
解決しないかもしれません


全校児童80人に絵本を読む

2019-07-30

全校児童80名以上の小学校からのご依頼です
全学年一緒に45分の一コマ授業の時間に絵本らいぶ
をというものです
何回も書いていますがイメージしにくいと言う向き
にまとめておきます
1) 小学生に絵本を読むの?
2) 1年生から6年生と年齢違うけど一緒でも良いの?
3) 80人以上の児童を前にして普通サイズの絵本は見えるの?
1)
小学生も絵本は楽しめますし、楽しんで良いのです
一般的には未就学の子どものもの、とのイメージが
ありますが、それは誤解です
絵本は全年齢の人が一緒に楽しむこともできます
2)
異年齢の1〜6年生が一緒でも同じ絵本を楽しめるのか
これも「年齢別絵本」と言う言葉が存在しているので
誤解されやすいのですが、異年齢の人たちが一緒でも
楽しめる絵本は多くあります
例とし
零歳児と一緒絵本を見てくれる母親がいる支援センター
などでは赤ちゃんに向けて読むだけではダメで
一緒にいるお母さんにも楽しんでもらえるようにしています
これも異年齢が一緒に楽しむスタイルです
3)多人数に読む場合、普通の大きさの絵本は後ろや両端
の子どもたちには見えないのでは?
結論は、全員がきっちりと絵本は見えません
でも絵本を読んでもらっているという楽しさは味わえます
し満足度は高いと思っています
ただし一般的にイメージされる「絵本の読み聞かせ」という
枠には少し当てはまらないスタイルかもしれません
基本は普通に絵本を読むだけですが
小学生だって絵本を読んでもらっていいのだ
などという話も織り込んでの45分としています
絵本らいぶ
絵本を読むだけです
でも楽しいです
小学校でこの時間が「勉強」の役に立つかどうかは
わかりません
でも、絵本を通じて何かを心に留めることはできると
考えています
小学生だって絵本を楽しんでいいんです
ちなみに中学生バージョンや高校生バージョンも
授業時間として行なっています


ブックスタート を考える

2019-07-28

「ブックスタート 」について考えることが続いたので
自分なりの思いを書いておきます
ブックスタート 」とは こちら
ブックスタート の歴史は こちら
各地でブックスタート が行われています
子どもの歯科検診などの時に
行政が絵本をプレゼントしてくれます
地域によっては数冊から好きな絵本を
選ぶことができるようです
そしてやはり地域によってはボランティアさんが
その時にその絵本を
親子に読んであげたりもします
自分は絵本講座の冒頭で必ず
就学前の親が日常的に我が子に絵本を読む世帯の割合
を受講者とともに考え、自分のデーターを話しています
現状を知っている人もいますし
「子どもがいれば絵本は当たり前に読む」
との考えで割合を教えてくれる人もいます
でも世間で思われているほど我が子に絵本を読む
親御さんは多くはないと自分は話しています
地元の新潟市立図書館が面白い結果のアンケート
をHPで公表しています
ブックスタート アンケートの結果 から
第3回アンケート(平成27年度実施)のpdf
を開いてみると子育て中の親が絵本を読んでいるのは
7割以上の世帯だと言っています
自分は子育てをしている親子の7割が日常的に
絵本を楽しんでいる日本ならば
もっと子どもたちは生きやすく楽しい国に
なっている、と思っています
その理由はまた別の機会に書きたいと思います
現実はどうなのか
自分の経験値でしかないので主観的な話です
周りから聞いたり支援センターでの親子さんを
見ていると七割が読んでいる・・・
結構都合の良いデーターと思われます
絵本をプレゼントしてもらうブックスタート
の時のアンケートに
絵本は読まない・・・に丸をつけるのは
勇気がいるでしょう、なんて笑い話も聞きます
現実はブックスタート で絵本をもらっても
多くが日常的に絵本を読めるようになるとは
思えません、それはなぜか
そもそも本当の絵本を読む意味を知らないのです
絵本とは何か
なぜ子どもに絵本を読む必要があるのか
自分の子どもに絵本を読むとどう育つのか
(この疑問には講座では、自分の子どもに
絵本を読んでもこう育つ、の答えはありません
間違いないのは父母に似た子どもに育ちます
などと笑いのネタにしています)
などが子育てをする皆さんには情報として
さらに大事なことはその人たちが納得して
わかる言葉での情報が足りないと考えています
絵本をプレゼントするという「ハード」は
あるけど
絵本を我が子に読むという「ソフト」が足りない
と思っています
もちろんその立場の皆さんは十分していると
思っているとは考えますが、ほんとに十分
なのでしょうか、実施機関の皆さんにはぜひ
町に出ての声を拾ってほしいと思うところです
ある支援センターで絵本講座用のレジュメを
作ったら
「こういう資料をブックスタート の時に配布
してもらったら良いのでは」
とおっしゃっていただきました
自分の話は現場に届く情報
を心がけているから作れる資料と
思っています
ブックスタート は良いことです
惜しいのは、もらったその日から毎日
絵本を読みたくなる
そんな情報が足りないのではと思います
「ブックスタート 」のソフト作りに
役立つ絵本講座のご依頼をお待ちします
話はそれます
画像は一歳になった妹に一年生の兄が
絵本を読んであげています
一年生は「絵本を読んでもらう楽しさ」
を知っているだけでなく
「絵本は楽しいもの」との意味も
知っているようです