映画「万引き家族」
映画「万引き家族」を見ました
擬似家族がほんとうの家族のように
ひとつ屋根の下で暮らす
車の中から連れてこられた少年
虐待を受けていると思われる幼児
を連れて来て妹にする
老母の年金が主な収入源で
日用品は万引きで調達をしている
はらはらどきどきの家族だが
なぜか本当の家族の雰囲気も時に見せる
少年は万引きということに罪悪感を
覚えるようになり妹をかばい一家は
ついにその正体が暴かれてしまう
虐待・誘拐・際どい仕事など
スクリーンで見ている分にはだれかが
救いの手を差し伸べられないのか
と思ってしまうが行政が関与していても
親の虐待から命を守れないのは
つい最近の実際の事件でもあった
この国はどうして幼い子どもたちの身を
守ってあげることが出来ないのか
映画とはいえ見ていて悔しくてしようがない
あえて言えばこの擬似家庭には絵本は登場しない
このような家庭には絵本はないのです
絵本さえあればこうならない
などというつもりはありません
せめて、せめて子どもたちと絵本を楽しむ
大人や親であってほしいと願うからです
そのことでほんの少しだけでも悲惨な事件
とならない事を祈るのみです
是枝裕和監督作品では2004年公開
の「誰も知らない」に続く社会問題
をテーマにした作品となっています
誰も知らない、もショッキングな作品でしたが
万引き家族も何とも切ない作品です
でも多くの人に知ってもらい作品の世界が
全てが作り物ではない事を知ることも必要です
追記
FB友達さんからコメントで教えていただきました
絵本 「スイミー」がある場所で使われていた
そうです(使われ方はナイショ)思うにあそこだなと・・・
映画を見る前にこの絵本を読んでおくのも
よろしいかと思われます
教えてくださってありがとうございます
大人でも絵本は楽しめるの?
たいせつなこと
ゆきは・・・
りんごは・・
とそれが見えるままを教えてくれますが
たいせつなこと・・・
こどもの貧困
「こどもの貧困にどう気づきどう支援するか」
自分の命を預けている診療所のご縁で
講演会を聞かせていただきました
その昔自分も参加していたサークル
に新潟大学の医学生だった小児科医
さん、今は長野県で小児科医となって
こどもの貧困問題にも取り組んでいる
とのことで新潟市講演会を
聞かせてもらいました
当時と変わらない人懐こい笑顔と
だれでもわかるような話し方で
こどもの貧困問題について話して
くれました
タイトルどおり
こどもの貧困については気づかない
人も多い、と言うか小学生の
6人に一人が相対的貧困世帯
で育っているなどとは世間一般的には
あまり思っていないかったようです
もちろん自分も知りませんでした
小児科医としてこの事に積極的に
取組その現状を各地で講演も
しているとのこと
問題解決は個人では難しいが
まずすべての人が現実問題として
気づいていくこと、そして自分なら
何ができるのかを考えていくことが
大事なことと気づかせてもらいました
「小児科医が見つけたエホン・えほん・絵本」
と言う書籍も出しており絵本にも造詣が深く
子どもたちを見つめる優しい目に
久しぶりに会い
良い講演会となりました
自分が進む道は
他人の大人に接することになるのではと