絵本の読み聞かせとは

自分が代表を務めている「にいがた絵本セミナー」
今年もいよいよ明日から6回シリーズで幕をあける
このセミナーは10年近く続いていて当初は
「絵本の読み聞かせ講座」と言うようなタイトルだった
受講者もほとんどの方が読み聞かせボランティア希望
もしくはすでに行っている人たちがほとんどだった
受講希望者も多くて50人以上が毎年受講してくれました
その後講座内容を
わが子に親が絵本を読んだあげるには?
との趣旨のものにシフトしていきました
そうすると受講する人たちも子育てを現役でしている人が
多くなってきました
福島個人の思いは「わが子に絵本を読んであげていない親」
に何とか絵本を読んでもらいたい、との思いです
絵本の勉強会は大きく分けると
すでに絵本を読んでいて本人も絵本が好きなので、さらに
その知識を高めたい。自身も楽しみたい。技法も理論も深めたい
との人たちに向けたものがほとんどです
福島が思う「絵本になじみのない人達」に向けたセミナー
は全体の中では少ないのです
少ないからこそ誰かが開催してくれないと広がりません
わが子やわが孫に絵本を読んであげたことがない皆さんも
大いに楽しめるセミナーです
講師力が上がった?

高速走って90分、意外に近いのにあまり行ったことがなかった
福島県会津、新潟県側にある地域です、
福島県は面積が広いです
『読書活動支援者育成事業研修会』と言うものの講師を担当させ
ていただきました
「読み聞かせボランティア」「図書館司書」「学校司書」「教諭」
など絵本に携わる80名程の皆さんです
無事に終了した後質問も多くいただいたり
「自分の所で講演をしてもらう
にはどうしたら良いのか」と言う、嬉しいお話も数名からあり
自分の言いたいことは伝わったのかなと思いました
自分の軸足は
「絵本など読んだことも、人に読んでもらったことがない人」
に置いています、絵本講座もほぼこのような皆さんに絵本
を読む事、特に子育て中の親御さんには毎日親子で絵本を
楽しんでね、と話しています
今日は日常的に絵本に関わる皆さんです、よってこちらの
言いたいこと以上にご自分で話を膨らませて理解してくれま
す、だから皆さんの熱意が良く見えます、話しているこちら
も気分良く話が出来ます、結果会場は一体感があり雰囲気も
とても良くなります
ややもすると「講師力」が上がったかな〜などと勘違いを
してしまうことになりかねません、この雰囲気は受講者の
作り上げるものだということに後で気がつきました
同じような講演内容ですが、聞いてくれる皆さん次第で
話している方の力量が良く見えてしまうのではと思います
それを肝に命じて楽しい講演をさせていただいたことに感謝
して、アンケート見ながら一人悦に浸っております
この事業は来月も続きます、また皆さんにお会いできます
よろしくお願いします
「オノマトペ」ってなあに
今朝の新聞に「食のオノマトペ」と題したコラムがありました
自分は絵本の勉強をしていた時に初めてこの聞きなれない
「オノマトペ」と言う言葉に出会いました
どうも、幼い子ども向け絵本に出てくる
「ジャージャー」「ブッブー」「トントン」
などの「擬音」との意味でつかわれるフランス語とのことらしい
詳しくは ウイキペデア などで調べてください
このオノマトペ絵本を使えば幼い子どもたちへの読み聞かせは
簡単かつ分かりやすい
なんせ擬音なので正しい読み方も何もないのです
読む人の好きな読み方でいいでしょう
かみなりゴロゴロー・雨ザーザー てな感じです
このオノマトペが出てくる絵本を楽しめるようになると
読み聞かせのコツが見えてくるかもしれません
それにしてもなぜフランス語なのでしょうか
単に擬音ではいけなかったのでしょうかね
こちらは擬音が出てくるお気に入り絵本です
![]() |
ゆめにこにこ 作:柳原 良平出版社:こぐま社 ![]() |
こちらも面白い 五味太郎 ばったくん 福音館書店

お家で絵本を読む(動画)
親子で絵本を楽しむ場合はどうやって読むか?
これも絵本講座で時にでる質問です
答えは
普通に読んでください
普通ってどうやるのか?
読む人の好きなように読んでください
親子が絵本を楽しむ場合は、「絵本を読む」のが目的ではなく
親子で楽しい時間を過ごすための道具として「絵本」を使う
と言う説明をしています
この3歳5か月のこの子どもはとてもおしゃべりが好きです
絵本を読んでいるとどんどん質問をしてきます
そのやりとりをしながら二人で絵本を楽しみます
この絵本を読んであげるといつも最低3回以上は読まされます
こどもはまだ文字は読めませんが
すっかりと内容を覚えてしまいました
よって、自分で話をしながらページをめくるのも
楽しい時間となっています
お家で絵本を楽しむのは、ほかのことで遊ぶ時と同じで良いのです
子どもに絵本を読んであげるのは、だれ?

家で子どもに絵本を読んであげるのは誰ですか?
と聞けばたいていの人は
父母や同居していれば祖父母が読むと答えてくれます
父母や祖父母は大人です、この「大人」と言うところが大事なのです
家でわが子に絵本を読んであげた方が良い
と言うのは皆さんが知識として持っています
でも読んであげている人は意外に少ないのです
それはなぜか?
子どもに絵本を読んであげる→
子どものものなので読んであげる大人は楽しくないし面白くない→
だって「絵本は子どものもの」だから
とのことのようです
これは絵本の本当の姿を知らないとこうなります
大人が楽しめる、自分で読んでも
(できれば誰かに読んでもらった方がより楽しい)
楽しい絵本はたくさんあるのです
それらの「大人が読んでも」楽しい絵本に巡り合っていないだけです
子どもに絵本を読んであげるのは大人(親)です
その大人が絵本を読んで楽しいと思わないと
わが子に日常的に絵本を読もう、とはなりにくいのです
ではどうしたらよいのか、と言うことを「絵本講座」で話しています