絵本講師とは
なぜ絵本講師をやりたいのか、個々の絵本講師としての資格とは?
これから絵本講師デビューをする人がいるかもしれないのに、励ましになるのかプレッシャーを与える事になるのかわかりませんが、自分の思いを少し
そもそも人様に絵本の話をする事など思いもよらなかったのですが、絵本らいぶを続けて行くうちに「なぜ絵本を読んでいるのか?」「なぜこの絵本なの?」「こどもに絵本を読んであげるにはどんな絵本を読めばいいの?」と言った質問をもらうようになってしまいました、本人の意向とは関係なく、そういう環境に自分が進んでしまったのです
これはちゃんとした言葉で伝えないといけないと思ったのが「絵本講師養成講座」受講のきっかけでした
実際に絵本講座を開催するチャンスをもらって保育園で講演をする時には、付け焼き刃で知った事を話しても相手には伝わらないだろう思っていたので、自分が実際に絵本らいぶを続けていて感じた事、相手先から教えてもらった事などを話しました
よって、常に「こんな話の内容で絵本講座になっているのか」と言う不安や自分がこんな話をするしていると相手に失礼になるのでは、などなど考えると恐ろしくなって来て、なんて無謀な事をしている・・・と思ってしまいます
しかし、自分が「こんな話で」と思っていても、例えば「図書館で一人10冊絵本を借りてくれば一冊くらいは自分が面白いと思う絵本に出会う、それを毎週くり返して行くと絵本が楽しくなる」と自分の経験を話したら、「そういう方法があるんですねー今度からそうしてみます」とアンケートに書いてくれた人がいました
「こんな話で絵本講座?」でいいのか・・・でも「自分が知っている事は全ての人が知っている訳ではない」と言う事を知ってからは「であれば知らない事を教えてもらった人にとっては有意義な話になる」などときわめて身勝手な理論で絵本講座を続ける事にしました
その人個々の講師としての能力や資格は当然様々であり「完璧な絵本講師」などと言うのはこれからもあり得ないだろうと思います、姿・形のある「物」を勧めている訳ではないので、聞き手側の取り方も様々であると思います
参加した他の講師の講座を見ていて思ったのは、少ないながらも参加してくれた人達はここで絵本講座がなかったら出会う事のない話や知り合う事が生涯なかったかもしれない講師に出会った幸運に巡り会えた・・・ではないでしょうか
おしまいに常に心がけている事を
絵本講座・絵本らいぶを続けていると「こんな自分で良いのか」との不安が常に湧いてきます、でも思ったんです。
そんなことは本人が心配しなくても、ちゃんと相手が評価してくれる
つまり相手が「これは駄目だ」と思えば他に紹介もしないし、評価をほかから求められても、良い事はいいません
逆に「良かった、いい話ですよ、楽しい時間でした」と思ってくれた人は、こちらがお願いをしなくても、誰かに紹介したり開催をすすめてくれたり、電話番号まで伝えてくれて、さらに恐縮するくらいの評価も伝えてくれます
「口コミ」で広がるパターンですね。
「絵本講師」の存在自体が必要なんですよねきっと
絵本講師が集まる

「絵本講師」と言う言葉は一般にはあまりなじみのない言葉です、当ブログの読者の皆さんには時々お目にかかる言葉ではあります
このたび東京で行われた「絵本講座」を東京地区の絵本講師の面々が集まると言うので、新潟から出かけてきました
そもそも絵本講師とは、こどもを持つ親御さんに子育てには絵本がとても良いのです、と話をする人達です、単に絵本を語る訳ではありません、まだまだ世の中に認知されていない「絵本講師」の存在ですが、こうやって少ないながら子育て中の皆さんや、あまり絵本に慣れ親しんでいない皆さんにお話をさせていただいています
90分の絵本講座のあと「絵本講師」として集まった七名が今日の絵本講座の感想を述べながら次回に生かすべく意見交換を行いました、その後カフェーに移動して話の続き、さらにお店を変えて少しにぎやかな所に移動、元気の出る水分補給をしつつ、宿泊ホテルに着いたのは、かろうじて12時前でした
絵本講師の肩書きで活躍をする人達はみんな様々なプロフィールを持っています、よって絵本の話をするにもそれぞれの考えが、むろん大きな理念は共にありますが、その手法は絵本講師一人一人持つものがあります
こうやって絵本講師が何人も集まって意見交換をしていると、多様な見方が出てきます、絵本講師にしてこうですので一般の人には「絵本」そのものの実態が良く見えていないと言う事があるわけです
自分も「絵本講演会」を行っているのですが、果たして自分がしているお話で良いのだろうかと言う迷いもあり、今回の他の絵本講師の講座を見る事が出来てとても参考になりました、そしてたくさんの刺激をもらってきました
同じ志を持った人達が集まる所にいると、時の経つのを忘れてしまいます「絵本講師」の皆さん、むろん自分も含めてより多くの人達に絵本の素晴らしさを伝えていきましょう
画像は出版されている「絵本講師の本棚から」「続絵本講師の本棚から」今回参加した一部の絵本講師の名刺です
続絵本講師の本棚から

自分を含む絵本講師が書いた書籍 「続絵本講師の本棚から」が本日の新潟日報30面読書コーナーにに書評付きで掲載されました
発売された時に周囲に紹介をしていたのですが「33人が絵本の想いを書きました」との言い方をしても説明を受けた方にはいまひとつピンとこずに自分ももどかしさを感じていました
書評を読んだら鳥肌が立ちました、こんなふうにこの本を読んでくれる人がいたのか、そしてこの本に書かれているのはこう言う事なんだと今更ながらに気か付いた次第です
この書籍を紹介する時はこの書評を一緒に付けてあげるといいでしょう、今まで「書評」を何気なく読んでいたのですがこんなに中身を言い表せているのは初めてみました
ブログに小さく貼ってクリックすると元の大きさになる方法をしらないので速報でのせました、コピーしてビューアーなどで拡大して読んでください
なんで今まで読まなかったのかなー
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戦火のなかの子どもたち 作・絵:岩崎 ちひろ出版社:岩崎書店 ![]() |
新潟市 市民映画館 シネウインド にて現在上映中の いわさきちひろ〜27歳の旅立ち〜 を見て来た
絵本の読み聞かせを始めて500回近くになるが「いわさきちひろ」の絵本はなぜか読んでこなかった、今日映画を見たらその訳が分かったような気がした
あの輪郭のないぼやけた絵は「絵」というものをを見慣れていない自分には良く理解できず何だか「この絵は何を言いたいのか分かるか?」と問いかけられているような気がしていたからかもしれない
映画で語られていた中で初めて知った事があった
絵の著作権を主張して自分の書いた原画を出版社から返却させたのはちひろの活動から
それまで物語絵本が中心だったが語り絵本(特にストーリーになっていない)を初めて書いた
かわいいこどもの絵を描いている作家だと思っていたが病に倒れた最後の絵本はベトナム戦争への反戦への思いを込めた絵本だった
ベトナム戦争を語るときには「あぁあの頃は自分はあんな事をしていたなー」と同じ時代を生きていた者として少しは共有できるのだろうが、その時代には生を受けていなかった人達にそれを語るには例えばこのちひろの絵本
「戦火のなかの子どもたち」を紹介することによって戦争によって被害を受ける子どもたちの無念さを分かってもらえるのかもしれない
今までこの手の絵本を避けて来たのだがそろそろこのエリアにも入らなければいけないかなと思った次第です、
映画館で売っていた上記の絵本を買ってきました、ちひろの絵本は初めて買います
「パパママバイバイ」と「戦火のなかの子どもたち」二冊が自分に近づいて来たのは偶然なのかな〜