なぜ男性は絵本を読まないのか

行政さんと地元の大学の共同企画です
「ふくちゃんの絵本らいぶ」ピアノさん
が入ったバージョンを50分間のあとに
大学生がひとりずつ登場して小学生に
絵本を読みました
全員男子学生です
圧巻です、雰囲気が良いです
全員ひとりずつ味があります
小学生との掛け合いもうまいです
男性がこの人数で読み聞かせをする
光景はめったにお目にかかれません
なぜか
世の中の男性が絵本を読むのは
とても少ないのです
「イクメン」と言う言葉が聞ける
ようになりましたが、絶対数は少ないのです
ママが我が子に絵本を読む世帯も
世の中で思われでいるほど多くはありません
そしてパパや男性とのこととなると
さらに少なくなります
それはなぜでしょう
絵本は子どものもの
絵本は大人が楽しむものではない
絵本は子育てママが読むもの
というイメージが一般的になって
いるのではと思っています
そして家庭以外では男性が子どもたちに
絵本を読む機会があまりありません
「お話会」などでボランティアさんが
読み聞かせをしているケースは
各地で盛んに行われています
でも男性はあまりいません
男性は絵本を読んでも楽しくない
と思っているかも、それ以前に
絵本というものを手にする機会も
あまりないのです
今回は大学生の読み聞かせはみんな
素晴らしく、ここに彼がいてくれるだけで
その意義はとても大きいものとなりました
彼らにはこれからも絵本と仲良くし続けて
もらいたいなと思いました
画像の絵本はふくちゃんも大好きな絵本
2冊です、「男性目線」の選書と言ってます
女性は読みにくい?かもしれません
ここはやはり男性の出番ですよ
プロフィール
「ふくちゃん」 のプロフィール
子育てをしている父母の皆さんが
自分の子どもに絵本を読んでいない
と言うことがわかり衝撃を受けました
日常的に読んでいる人たちはとても
少ないと言うことです
と言ってますが自分が子育て中には
全く絵本を読まず関心もありません
でした
それはなぜか?
自分も読まなかったんだから読まない
人もいるだろうと
経験?を生かし
絵本など見たことも読んだことも
まして読んでもらったことがない
と言う皆さんに向けて
絵本の大切さ・楽しさ・なぜ子育てに
絵本が必要なのか
そんな話をしています
看板は「絵本講師」です
絵本の楽しさを実際に伝える
「絵本楽語家」として絵本らいぶ
という読み聞かせも行なっています
絵本講師の活動は
保育専門学校の学生・小中学の先生
保育士・幼稚園教諭・保護者
祖父母の皆さんなど対象を選ばずに
行なっています
絵本らいぶは
音楽のついた絵本をピアノさんと一緒に
歌う絵本らいぶ
一人でひたすら絵本を読む
ひとりバージョンとあります
いずれも対象を選ばず保育園から
ディーサービスセンターまで
幅広く開催をいただいております
過去の絵本講座実績は こちら
絵本を読んで泣いてもらう?
あちこちで話している事だが
2005年に絵本を読み始めた時に一番つまずいたのが
女性の話し言葉で書いてある絵本の多さだった
なぜか読み聞かせを志すことになって手にする絵本が
女性言葉のものばかりだったのです
たぶん長く読み継がれていてタイトルくらいは知って
いるので手に取る、するとそれが女性言葉のものだった
そんな事だったのではと思う
その後男性の絵本作家さんの絵本に出会い、さらに
長新太さんの絵本を知り、以後「絵本は楽しい」路線
を突き進み今に至ります
自分の事で恐縮ですが、かなり素直ではありません
感動・感激しても人前ではあまりそのことを言いません
涙を流して泣いたことも、もういつの頃だったのか
忘れてしまっているくらいです
映画を見て感動しても「このくらいでは泣けない」
などとハードルを上げて?しまい泣きません
だからなのかもしれません
「絵本を読んだら泣いた」聞く方が泣くのですが
たまに「この絵本を読み聞かせていて泣いた」
などと読む方も泣くことがあるらしいです
これが苦手です、でも羨ましいです
この人たちは素直に感情に浸ることができるからです
先日小学校2年生にこの絵本を読みました
何人か鼻をグズる人がいました、泣いているのか
風邪ひいていたのか相手を見ていないのでわかりません
泣いていたとしたら良く絵本を理解して感性豊か
な子どもたちかなと思われます
「聞き手が泣いてくれた」としたら
ここはやはり読み手も気分が良いです
良い絵本を読んだ
聞き手も感激して涙した
などとこの日は「してやったり感」
も味わいながら教室を後にしたものです
でも、でもなぜか自分にはしっくり感が
足りませんでした
それは自分の立ち位置のせいだと思います
「絵本を読んだことも読んでもらったこともない」
そんな人たちに絵本を読んでほしい、と願う
それが自分のスタンスです
絵本を身近にする人たちにはなかなか信じてもらえ
ませんが、絵本を読んでもらったことがない人たちの
ほうがはるかに多いのが現状なのです
その人たちにまずは絵本を手に取ってほしいため
「絵本は楽しい」とのことを体験してほしいから
そしてそのことを伝えたいのでまずは一歩で
自分は楽しい絵本を読み続けているのです
そんな事が根底にあるので
涙する絵本を読んでも「しっくり感」が
足りないのかもしれません
ま、素直になれない自分の性格の問題かも
しれませんが
ただ、ひとつだけ自分の中に言い聞かせたい
ことを知りました
絵本を読んでもらって感激できる人たちだけ
に向けてそのような絵本を読んで気分良くして
いると、そうなれない人たちの事を忘れて
しまうのではと思いました
講座受講 障がいのある人の尊厳を考える



新潟国際情報大学のやオープンカレッジを受講して来ました
障がいのある人の尊厳を考える
〜津久井ヤマユリ園事件をめぐって〜
関心のあるテーマだったのでどのように
お話ししていただけるのか
との思いで受講しました
障がい者の大量殺人というとてもショッキングな事件でしたが
被害者の名前は公表されずにいつもならば「被害者像」を連日
とりあげるメデアも沈黙を守っていたようです
正直に言えば自分も障がい者に対する偏見や
差別感を少なからず
持っていると自覚している
今日の話の中で
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「差別したい私たち」がいて
「差別したくない私たち」もいる
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とのことで、あーそうなのかと少し救われました
大量殺人の動機は「孤独と絶望感」自暴自棄とのこと
孤独と絶望感は大小あるが皆その経験は
あると思うが大量殺人はしない
テレビ番組の街頭インビューで「
あなたの人生のどん底は」
との質問を一般の人たちに聞いていた、
結果的に皆さんはどん底を
抜けることができたのは
「周りにだれかいて共感してくれた」から
かもしれないと感じました
孤独と絶望
普通に暮らしていれば住みよい社会と思っていたら
孤独感も絶望感も救うことができない社会なんでしようか
ただ一人で良いと思うが、よりそい話を聞いてくれる人は
いなかったのでしょうか
今日の話で
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価値観を持ち
その価値観は振り回さず
価値観の違う相手を尊重する
そしてコミュニュケーションを深める
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とのこと
やはり鍵は「コミュニュケーション」でしょうか
絵本の格差社会

「絵本ワールドinにいがた2018」
出かけて見ました
このイベントは自分も助成を受けている
「こども夢基金」の助成事業で数年前から行われていて
自分が関わっている「にいがた絵本セミナー」
とほぼ日程がかぶって行くことが出来ませんでした
絵本ワールドinにいがたの方は助成が自分の事業
の10倍ほど100万円単位でいただいているようで
主催も地元の新聞社ということで規模はかなりの
ものとなっています、なんせ全県版の新聞で告知
も数回に分けてされています
会場に着いてぴっくりです、フロアーが人混みで
ぎっしりです、いくつもある会場前には行列が
出来ています、読み聞かせの部屋は満席で入れ替え制
となっていました
とにかく親子連れだけでなく一般の人達も多くいて
絵本イベントにこんなに多くの人たちが集まる光景
に出くわすのは絵本の世界に入るきっかけとなった
イベントを見に行って以来です
このイベントに偶然出くわした人が見たら
「絵本とはこんなに人気があるものだ」
と思うかもしれません、そして子育てをしている
親は皆家で子どもに絵本を読んであげているのだろうな
とも思うかもしれません
自分の講座では子育て中の親が我が子に絵本を読むのは
とても少ないのです、と話してもあまり信じてもらえません
それは「絵本が好きな人たち」は自分の周りも皆絵本好き
なのです、そしてこのようなイベントにも積極的に参加
しています、今日の会場の混雑は当然ではと考えています
でもこの混雑は世間全体からみれば「一部の現象」なのです
この現象が世間一般的ではないのです
絵本は楽しむ人たちはかなり積極的に読んでいます
しかし読まない人たちはほとんど読みません
それは「絵本の格差社会」とでも呼んで良いかなと
思うのです、それほど賑わっていたイベントでした